ドローンを飛ばす前にこれだけは知っておきたい!法規制、機体などの注意点について

どうも、海外放浪中のタナカコーイチ(@tana51)です。

DJI社の最新のドローンMavic Proが大人気ですね!

ボクも予約注文していましたが、3ヶ月待ってとうとう届きました。

海外放浪者としては、ドローンの小型化、高性能化は本当に嬉しいかぎりです。

これまでドローンに興味がなかった人たちも今回の小型化を経て、多くの人が関心を持っているようです。

そこで、今回はドローン購入を検討している人や買ったけど規制やルールがよく分からない、という人にむけて、ドローンを飛ばす前に最低限これだけは知っておきたいことをまとめてみました。

まずはドローンに関する法規制(航空法、民法など)を知ろう

2015年12月に、改正航空法が施行されました。

これによると、200g以上のドローンを飛ばす際、下記の項目をすべて守ることが定められています。
違反すると50万円以下の罰金となるので、注意してください。

飛行許可が必要となる空域について

まず飛ばしてはいけない場所を知りましょう。

  • A 空港等の周辺
  • B 150m以上の高さの空域
  • C 人口集中地区の上空

国土交通省のホームページに詳細が記載されています。

ABC以外の空域に関しては飛行可能となります。
飛ばしても良い場所とダメな場所を確認するには、下記のサイトがオススメです。

SORAPASS

DID(人口集中地区)は赤色で、空港などの飛行禁止区域が緑色で、示されているので、飛行禁止エリアかどうかを確認しやすい。

飛ばす前はボクは必ずSORAPASSで確認するようにしています。

離島などは、人口密集地帯が少なく自然が多くて飛ばしやすいイメージがありますが、空港がある離島は要注意です。

ボクが訪れた伊豆大島も石垣島も空港周辺は禁止エリアとなっているため、島の半分ほどが飛行禁止エリアでした。

AIRMAP

AIRMAPは日本だけでなく、世界中の飛行禁止エリアを確認することができます。

例えば現在放浪中のオランダはこちら。

 

いまはロッテルダムですが、全域が禁止エリアとなっています。

基本的に国内も海外も都会と空港周辺は禁止エリアが多いので、飛ばさないのが無難ですね。航空法ではOKでも民法などのプライバシーの侵害等の問題もあるので、人がいる地域は注意が必要です。

ドローン飛ばすなら海沿いや田舎の方に行くのがベターです。

ちなみにオランダの趣味用のドローンに関するルールは、距離100m以内、高さ50m以内となっています。

国内だと距離は目視内高さ150m以内なので、オランダのドローン規制はより厳しいようです。

ドローンの飛行方法について

次にドローンの飛行方法についてのルールを知りましょう。

国土交通省では、下記のように定められています。

  • [1] 日中(日出から日没まで)に飛行させること
  • [2] 目視(直接肉眼による)範囲内で無人航空機とその周囲を常時監視して飛行させること
  • [3] 人(第三者)又は物件(第三者の建物、自動車など)との間に30m以上の距離を保って飛行させること
  • [4] 祭礼、縁日など多数の人が集まる催しの上空で飛行させないこと
  • [5] 爆発物など危険物を輸送しないこと
  • [6] 無人航空機から物を投下しないこと

この中で特に注意しないといけないのが、[3]の30m以上の距離

これには、電柱や電線、人も含まれます

そのため、田舎の方に行けば、人口密集地域じゃなくなって飛ばせるところだらけと思いがちですが、田舎でも電柱や電線はけっこうどこにでもあります。なので、飛ばす際は周囲をよく確かめてからにしましょう。

また、観光客が訪れるようなスポットだと、他の人がいる可能性が高いのでプライバシーの面でも注意が必要です。

上記の[1]-[6]のルール外で飛ばしたい場合は、国土交通省に申請をだして許可をもらわないといけませんでした。そして今年の4月1日からは、地方航空局に移管されています。

本省航空局にて受け付けておりました申請について、平成29年4月1日より、地方航空局に移管されました。
(申請窓口を含む概要はこちら、Q&A集はこちら)。

そして、申請許可をもらう条件のうちの1つがフライト時間が10時間以上です。

なので、初心者が人口密集地域やイベント会場の上空、日没以降のフライトをしたいと申請をだしたとしても許可がもらえません。

まずは人が少ない海沿いや川沿いなどで安全に飛ばして経験を積みましょう。

また、自分のフライトのログを残すという意味では、スマホのアプリDJI GO4をインストールしておくといいでしょう。

DJIアカウントを作成しログインしてフライトすると、自動的に自分のフライトのログが残るので、自分がこれまで何時間どこでどう飛ばしたかを後で確認することができます。

今後の申請時に10時間以上フライトがあることを証明する証拠にもなるのでいいですね。

ちなみに以前はDJIのすべての機種がDJI GOというアプリで統一されてましたが、今ではPhantom4以降(Mavic Pro、Phantom4 Pro)はDJI GO4が推奨されています。

逆にPhantom3以前のものを購入したら、DJI GOを利用しましょう。

ちなみに、DJI GO→DJI GO4にアプリを切り替える必要がある人は、以前のDJI GOアプリを削除する前にフライト時間などのデータを移行しておいた方がいいでしょう。

DJI GO4に切り替えると、フライト時間は0時間からスタートとなるので、以前のDJI GOアプリのフライトのログが必要な人はデータを必ず残しておきましょう。

保険は加入しておきたい

ボクはPhantom4をセキド・オンラインショップで(正式には東京立川店の店舗で)購入しましたが、購入特典として、DJI保険1年間無料加入(対人1億円、対物5,000万円)が付いていました。

操作ミスが原因で他人にケガを負わせたり、他人の財産を破損した場合など賠償責任が生じたときに適用されます。

AEROENTRY/エアロエントリー

個人的には保険は必ず入っておくことをオススメします。

海の上でしか飛ばさないとかであれば、墜落したら自分が悲しむだけ済みますが、地上で人や車があるエリアで飛ばす可能性がある人(たぶんほぼ全員)は、墜落の危険性を必ず理解しておくべきです。

どれだけ知識があっても技術があっても、原因不明で墜落したという事実はあります。

  • 原因不明でコントロールを失って、空高くそのまま飛んでなくなった
  • 原因不明でコントロールを失って、川に落ちてしずんでいった
  • スポーツ系の大会でドローン撮影カメラマンとして参加していたが、墜落させて人にケガをさせてしまった

これらは実際に起こっています。

電波や気候、立地によって、ドローンはフライトに影響を受けます。

落ちる可能性がある、コントロールを失う可能性があるという事実を踏まえて、賠償責任保険は入っておいた方がいいでしょう。

セキドオンラインショップでドローンを購入すると無償で1年間の保険が提供されるので、登録しない理由はないでしょう。

ドローンを他人から譲ってもらったり、無償保険に入ってから1年以上たったら、DJI賠償責任保険に加入するといいかもしれません。
この保険には撮影によるプライバシー侵害などの人格権障害でも1,000万円の補償がつきます。

ただし、事業用と記載されているため、一般のホビーユーザーは適用されないかもしれません。

また、団体保険となっているため、今年で言うといつ加入しても補償終了日が2018年1月10日となるようです。詳しくはDJI賠償責任保険のページを確認してみて下さい。

民間の技能認定資格について

現在、多くの民間企業がドローンに関する技術認定や資格などのコースを開催しています。

値段は数万円から50万円とピンキリですが、びっくりするくらい高額です。

車の免許とは違って、これらの資格は民間のものなので、この資格があるからOK、なければダメ、といったものはありません。

あくまでも、その機関が技術を証明してくれるだけです。

フライト練習は自分でできるが、ドローンを飛ばすことに関する知識も増やしおこうという理由でしたら本で十分だと思います。

Amazonでも販売されています。

DJI CAMP 技能認定専用テキスト

ただ、本やサイトだけではよく理解できないという人は高額なコースに通ってもいいかもしれませんが、取得後のメリットがどれだけあるかを考えると、現時点ではそこまでメリットがないように思えます。

ただし流れとしては、国が資格を発行するのではなく、民間の機関にある程度一任する流れみたいなので、今後の動向には注意しておきましょう。

持っておきたいアイテム

MicroSD Card 64GB

Sundisk64GB SD Card  品質が良い
Transcend64GB SD Card コスパが高い(ボクはMavic ProとGopro4用にこれを使ってます。)

予備バッテリー

予備プロペラ

ドローン用バッグ

海外や旅先に持っていくのに重宝します。何種類かでていますので、気に入ったものを選びましょう。
ボクはManfrottoのバッグを使ってますが、Phantom4の周りに充電器、バッテリー2本、その他のガジェット系をいろいろ入れられるので、海外放浪の旅では重宝しています。

サンシェード

サンシェードモニター日除けフード

太陽光がまぶしくて画面が見にくいのを防ぎます。
フィリピンでバンバン飛ばしていた時ホントにこれ欲しいと毎日思っていました。

南国のビーチなどで飛ばす予定の人はひとつ持っておくといいかもですね。

下に敷くものランディングパッド

DJI用ランディングパッド

海沿いで飛ばすときに重宝します。ボクは海沿いの砂浜で飛ばすことが多いのですが、いつもこういうのあったらいいなと思いながらも砂の上から飛ばしていました。

自然が多い場所などは、草むらの草が長いとプロペラでカットしてしまうことがあるので、ひとつ持っておくと便利かもしれませんね。

読んでおきたい本

ドローンに関しては様々な本が販売されていますが、これからドローンを飛ばすために知っておきたい知識や練習方法を知るには、これ1冊で十分かとも思うくらい豊富な内容が掲載されています。

(飛ばし方ビデオDVD付) 最新ドローン空撮入門 (インプレスムック)

実機が見れてスタッフの方に質問できる店舗

セキド DJI 東京立川店 横浜ベイサイド店

セキドのオンラインショップでは、オンライン上でほとんどのドローン関係のアイテムを手に入れることができますが、買う前にいろいろ話を聞きたい、初心者なので質問したい、という人は、東京立川店横浜ベイサイド店に行くといいでしょう。

ボクがDJI Phantom4を購入したきっかけは、セキドの東京立川店に併設されているグランドで体験フライトをさせてもらい、ドローンに対して根掘り葉掘り質問しまくってすべて答えてくれたからです。とても親切で丁寧にスタッフの方だったので、疑問点がある人はぜひ店舗を訪れていろいろ聞いてみてください。

DJI認定ストア新宿

DJI認定ストア新宿は、新宿御苑駅近くにあるDJI認定の店舗です。ここでは店舗内でフライト体験ができます。

ボクが訪れたのは、Mavic Proが国内でも予約販売がスタートしたころ。ふと訪れると店舗内でフライト体験できると聞き実際にMavic Proをフライトさせてもらいました。

Phantom4を室内で飛ばすと、けっこう室内風の影響などで横に動くのですが、Mavic Proは安定していてびっくりしました。そしてびっくりと同時に最新のドローンに感動!そのままお買い上げ〜となったのであります^^;

東京に行く機会があれば、ぜひ訪れてみて下さい。

SkyLink 京都(那覇もオープン)

SkyLinkJapan

京都に用事があった時にふと立ち寄ってみました。

ドローンに関する疑問をいろいろしてみたところスタッフの方にすべて解決してもらいました。

関西周辺に住んでいる人は訪れてみて下さい。

質問や疑問があるときは、ひとりで悩まずフライト経験がある人に聞いたり、上記の店舗に訪れるなどして解決していきましょう。

さいごに

使ったことがないものを扱うのは不安や疑問点がつきもの。

しかし知ってしまえば不安は解消されます。まずは最低限知っておきたいことだけはインプットして、フライトの練習をしていきましょう。

ABOUTこの記事をかいた人

1年間の海外放浪生活(最後の3ヶ月で世界一周)を終え、現在は日本で映像制作とカメラの仕事を主に活動中。2018年7月に参加予定のTBEXジンバブエを機に南半球を長期で放浪する予定。放浪欲は誰にも止められない。 趣味は、海外でドローン飛ばす&海外のトライアスロン大会&海外放浪生活、と海外なしでは生きていけないバリバリの日本人。